で、我が家では5/3〜5の三連休を使い福島の実家に帰省してきました。嫁サンの実家から預かった姪っ子や甥っ子へのお土産などを車に積み込み自宅を出発。いつも通り途中から東北自動車道を利用するつもりで一般道を北へ向かいます。
朝のTVで東北に向かう道路が混雑してると言ってたので不安だったのですが、案の定自宅を出てすぐの国道4号が既に渋滞中。こりゃヤバいな〜と少々東寄りの裏道にルート変更、ナビだけでなく久々に地図も抱えながら走りました。
道中埼玉県から利根川を越えて茨城県に入るのですが、自宅から僅か数十キロのこの辺りから車外の風景に被災した家や施設が目立ち始めます。瓦屋根や外壁が崩れた建物、倒壊した塀や波打った道路など本当に数え切れないぐらい被害を受けてます。茨城県南部あたりでこんなんじゃ福島あたりに行くとどうなんだろ?と不安になりました。エルさん在住の栃木県に入っても同じ状況でした、真岡市などを抜けて行ったのですが、途中大規模な崖崩れで片側交互通行になってたり、倒壊した古い建物もありました。とにかくあまりにも被害を受けたとこが多すぎて手がつけられず、どこの家もとりあえず屋根にブルーシートを被せて雨対策だけはしてます。高台から住宅地を見渡すとブルーシートで青くなった家の多さに本当に驚きます!気付いたのはそのほとんどが瓦屋根だということ。以前、TVか何かで瓦屋根は地震に弱いし、屋根が重くなり倒壊の危険性が増すと聞いたことがあるのですが、これから家を建てようと考えてる方には正直お薦め出来るものではないと思いましたね。
いつもなら栃木の矢板あたりから高速に乗るのですが朝からの大渋滞が続いてるので一般道での走行を続行。那須を過ぎて福島県に入った辺りから高速も若干流れてるようなので白河から高速に乗ってみたのですが、途端に震災の爪跡を実感することに…。東北道の福島県内はほぼ全域に50〜80kmの速度規制がかかってます、混雑の影響ではなく地震の影響で道路がそこら中で波打ってるのが原因です。損壊した部分だけを作り直し、それ以外は応急処置で走行出来るように復旧したようです。とにかくその復旧工事を行ったヶ所の多いこと…この短期間で物流の生命線と言える東北道を使用出来るように頑張った道路公団の工事担当の方々には、本当にお疲れ様と言いたいです。
東北道を走行中ですが災害派遣と大きく掲げられた自衛隊の車両を沢山見ました。けして乗り心地は良くないだろう兵員輸送用のトラックく揺られて全国各地から震災場所に向かわれてる大勢の隊員の方々にも感謝の想いでいっぱいです。
夕方前に実家に一番近いインターから高速を降り一般道へ。途中全国ニュースでも取り上げられてた大規模な崩落のあった実家近くの住宅地の前を通ったのですが、倒壊した住宅の撤去などまったくされずに未だに震災当日のままの状態でした。小学校の同級生の家もあったはずですが…あまりの情景に嫁サンと二人で言葉を失いました。
そこから自宅への道中、友人や同級生の家がたくさんあるのですが、どの家も確実に被害が見受けられ、中には半壊してる家も…これにはヘコみましたね。ショックを受けつつようやく実家へ到着、基礎が崩れたと聞いてかなり心配だったのですが運良く?傾きもせずちゃんと建ってました。
つ〜か、既に崩れた部分の撤去も済んで新しく作り直してる工事も50%ぐらい進んでました

親父から聞いた話しだと呼んでもないのに市の地域担当者が調査に来て「これは被害が大きい方なので被災申請しときます。」と言ってたらしい。そしたらちょうどうちらが帰省中に東日本大震災給付金?の申請書が郵便で届いてました。これで我が実家でも義援金を受け取ることになりました、つきましては様々な形で義援金や寄付金をされた方々にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます(礼
外見で目立って壊れてるのはコレだけですが内部も結構やられてました。壁は下地のプラスターボードから割れまくりでクロスもズタズタ、面材なんかも落ちまくりで開かなくなったドアもあります。でも住めるだけマシですね、復旧に10日間もかかった水道も出るし放射線による避難指定地域でもありませんから。
ただし、本当に外を出歩いてる人は少ないし、ましてや子供が遊んでる姿はまったく見当りません。通学時のマスク着用の義務と体育の授業など屋外での活動制限だけとなってますが、やはり屋外での長時間の活動は根拠のある科学的な証明や実証が無い限り不安は拭えないと両親も弟夫婦も言ってました。ただ、普段の生活はこちらで報道されてるほど神経質にもなってないです、スーパーに行けば子供連れや赤ちゃんの姿も見ますし、ましてや建物内ではマスクを着用してる人もほとんど見ませんね。まあ最近になってのことだと思いますが…。それに甥っ子のクラスでも何人かは福島県外に転校してるのも事実です。原発…とにかく一日でも早く安全に収束されるのを願います。
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